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憂うつな雨の日に読みたい一冊、あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ *大人が読みたい名作絵本*

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朝から雨が降っていて今日はどこにも出かけられない。そんな日は思いきって大好きな絵本とおこもりデイをしてみてはいかが?あめが ふるとき ちょうちょうは どこへは、雨の日とそれにまつわる生き物たちのショートストーリーです。

大雨が降ったとき、私たちは傘をさして家路へ急ぐけれども、傘や自分の家がない生き物たちは「生きること」に必死です。それぞれがそれぞれの時間を丁寧に、大切に生きていく。そんな見過ごしてしまいがちな小さな生き物たちの雨の日に目を向けています。

ほのぼのとした作調をよりいっそう引き立ててくれているのが、繊細で女性らしいタッチのイラストです。大人の塗り絵を思わせる美しく優美なイラストは、眺めているだけで心を優しく温めてくれます。イラストを手掛けているレナード・ワイスガードは本書のほか「ぞうくんのはじめてのぼうけん」や「ききゅうにのったねこ」など多くの絵本を世に出している人気イラストレーターです。人だけではなく動物や生き物を題材にした作品も多く、常に温かな目線で優しく描いています。作者の心の器の大きさを実感できる絵本ばかりです。
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あめが ふるとき ちょうちょうは どこへを読んでいると、自然とブルーになりかかっていた気持ちが真っ白に洗濯されたように落ち着き、清々しい気持ちになります。自己中心的により固まっていた気持ちがリセットされ、小さな生き物にも優しい目線を持てるようになるから不思議。うまくいかない人間関係のもつれや恋愛のイライラ、仕事のストレスが見事に解消されていきます。

鬱陶しいジメジメとした日が続く梅雨の季節はもちろん、大雨や台風がやってくる嵐の季節も、気持ちを快適に盛り上げてくれる一冊。たとえ大雨がずっと降っていても、いつかはやんで虹が出る…。そんな明るい気持ちを持てます。大人になっても充分楽しめる名作絵本です。

『引用:{絵本名} 作:M・ゲアリック 絵:レナード・ワイスガード
出版社:金の星社』

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