●負けを認められずに結局大損する！
これはFXに限りませんが、結局のところは勝っていても負けていても、一度の損切りが出来ずに、つい相場に期待をしてしまい結局は退場するほどの損失を出してしまうのです。
これは特に長期投資に多い傾向となります。短期取引でもありますが、この場合は一日分の利益を吹き飛ばすぐらいで、そこまで深刻とはなりません。
それでも、個人投資家の多くは、特にFXの場合は｢損切りができない！｣と悩んでいる方が多いので、私なりの解消法をお教えします。
●なぜ、人は損失を認める事ができないのか？
投資の基本として、どの書籍やブログなどでも、損切りを必ずするように推奨しています。一部の逆張り的な投資本や個人ブログなどでは、損切りをせずにナンピンを勧めるのもありますが、それでも守るべきルールがあり、最終的には損切りを止む無しとしているはずです。
私自身も投資を始めたばかりの頃は、中途半端に利益を上げて、その余韻もあり期待もあったのでしょう。後は、自分は勝てるはずという思い込みもありました。だから、損切りが遅くなり結果的には、大損をした事が何度もあります。
その失敗を繰り返した事で、今では損切りが出来ずに塩漬け状態となる事はありませんが、それでも取引によっては損切り判断が遅くなり、損失をいつもより多くなる事が時々あります。
思うに、まず仕事や人生などが上手くいっていて、次はFXでも成果を出してみようと考え参戦した人は、その多くが損切りができません。後は、長期投資でスワップ利益を見込んでいる人や、株など複数の投資経験がある人も、損切りが出来ない傾向です。
動画などを見ていても、ポジションを持った瞬間に逆に動き、損失が膨らんでいるのにまったく余裕で、それどころか想定通りと都合よく判断している人がいるのもある意味で驚きです。
私が損切りを徹底できるようになったのは、気の持ちようで、強く自分に言い聞かせた事です。相場に長く居続けるには、大切な資金を失う訳にはいかないですよね。だから、その為には少しの負けや損失を認めるべきだと、言い聞かせたのです。
これを実践し続けるのは、ある意味で困難ですが、やる気になればできます。自分自身を見失わずにコントロールするだけですから。
しかし、どうしても損切りできずに塩漬けしてしまう人なら、次の事を試してみましょう。
・投資成績をエクセルなどに記録する
・筋トレやジョギングをする
・部屋の掃除をする
・禁煙や禁酒をする
・長期投資を止める
・取引手法を改める
・スマホ取引をしない
・相場に期待をしない
これらを実践し続けるだけで、損切りができるようになります。もちろん完全ではないですが、本気で取り組めば損切りぐらいは大した事がないと、まったく考え方が変わってきます。
要するに、損切りをするのは、FXなど投資においては｢必要行動｣なのです。100％の投資法が確実に存在しない以上は、負けを認めるのは当然の行為です。それを出来ずに、あたふたして最終的には大損を喰らうなら、こんなに情けない事はないのです。
少しだけ解説すると、スマホ取引を止めると、普通の投資家なら損失が膨らむ事と訂正できない状態を恐れて、逆指値注文を入れておくものです。また、損失が膨らむ手法を何度も繰り返すのは、基本的には間違っているので、別の手法を取り入れるべきです。
●最後に一言
最後に付け足すなら、長期投資を行っている人も、最初は短期取引やスキャルを何度も繰り返す方が良いと思います。これで、損切りをするのが当たり前だと体に染みつかせるのです。
すると、長期投資でもこの状態が当たり前になり、損切りができる体質にチェンジします。