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いいこってどんなこ
うさぎのバニーぼうやがお母さんに質問をします。
「ねえ、おかあさん、いいこってどんなこ?」と。
自分ならどんな風に答えるのだろうか。
お母さんはなんて答えるのだろうって、気になります。
もちろん子育てしているお母さんの数だけ答えがあって、正解や不正解はありません。
お母さんが願う、自分の子供がどんなこに育ってほしいという想いはひとりひとり違うのです。
「いいこ」って都合のよい言葉なので、ついつい子どもにむかって言いがちです。
でも、よく考えてみると「いいこ」って具体的ではないし、きちんと理解して使っているわけではないことが多かったりします。
「いいこ」という言葉をたてにして、そうではないと思うときに子どもを怒ったり、注意したりします。
でもそういう時にかぎって、後になって必ず後悔したり、反省したりします。
本当に「いいこ」であることが子供のためなのだろうか?
「いいこ」な子供の方が自分にとって都合がいいだけではないだろうか?
どうして怒ったにのか、注意したのか、こどもにちゃんと伝わっているのだろうか?
そんな疑問が浮かぶのです。
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そんな時にこの絵本を開くと大切なことを再確認させてもらえます。
この本でうさぎのバニーぼうやは「いいこ」について、いくつもお母さんに質問をしていきます。
「なかないのが、いいこなの?」「いいこって、つよいこのこと?」「ぼくが、もっとかわいいこなら、おかあさんはうれしかった?」その質問にお母さんはみじかく答えます。
お母さんは「バニーはバニーらしく。そしてバニーが大好き」というメッセージを、すべての質問の答えに込めて答えていきます。
いちばん大切なのは、みんなと同じことができることでもなく、みんなに合わせることではなく、こども(自分)はこども(自分)らしく、そのまんまの存在でいいということ。
そして、お母さんはきちんと愛情を子供に伝えること。
愛情があるから怒るということでは伝わりません、愛情はきちんと子供に言わないと伝わらないのです。
バニーぼうやとお母さんの会話だけの絵本なのですが、会話はとてもシンプルです。
シンプルな分、わかりやすくて心に大きく響くきます。
子育てに迷ったり、悩んだりしたときに読み返すと、子育ての原点に気づくことができる絵本です。
引用:いいこってそんなこ? ジーン・モデシット文
ロビン・スポワート絵もきかずこ訳