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「いちばんしあわせなおくりもの」あなたの大切な人に心に残るおくりものを…。 *大人が読みたい名作絵本*

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この本は、森に住む元気なこりすとくまくんのお話です。
こりすとくまくんはとても仲良しでいつも一緒に過ごしています。

こりすはある日、大好きなくまくんにプレゼントを贈りたいと考えるのですが、こりすがくまくんに何が欲しいのか聞いてもこれが欲しい、という答えがなかなか返ってきません。
例えばこりすがくまくんにセーターを編んであげようか?と言うと暖かいお布団で寝るからいらないよ、という返事。

気持ちいい風を感じられる自転車を贈ろうか?と聞くと自転車に乗らなくたって風は感じられるからいらないよ、という返事。
遊園地なら楽しいものがいっぱいあるから一緒に行こうと誘っても、くまくんはこりすと一緒に遊べればどこにいたって楽しいから行かなくていいんだよ、と言います。

こりすはくまくんが何を欲しがっているのか分からなくなり悲しくなってしまいます。
ですがくまくんの一言にこりすははっとさせられます。「きみとここにいるだけでぼくはとてもしあわせなんだ」と。
くまくんはこりすがいつも近くにいて、一緒に綺麗な景色を見たり、はなしをきいてくれたりするのがいちばんのおくりものだと話し、こりすはとても嬉しい気持ちになります。
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今の世の中どうでしょうか?もので溢れ、安く気軽に手に入るものも沢山あります。
誰かになにかプレゼントしたいなと思った時につい物でと考えてしまいがち。

そして時にはその贈り物の良し悪しで相手が自分をどう見ているのかなどと余計なことを推測してしまうこともあります。
たしかに何か物を贈るのもとても素敵なことです。
その人のことを思いどんなものがいいかなと真剣に考え、相手のために自分の時間を割いて一生懸命選んであげるのだって相手にとってとても嬉しいことでしょう。

ですが贈り物とは、それだけではないということをくまくんが教えてくれます。
相手のそばにいて、話をしたり、一緒に過ごすことだってかけがえのない大切な瞬間であり、そんな時間は相手にとって素晴らしい贈り物になるということも忘れてはならないと考えさせられます。

私はこの本を読むと自分の子どもの頃のことを思い出します。
欲しかったおもちゃを買ってくれたとき、きっと喜んだでしょう。

ですが自分がいつまでも鮮明に覚えているのは家族と過ごしたキャンプや、クリスマスに家族でケーキを食べた楽しかった時間の記憶です。
そんな記憶はいつまでも心の中で色あせることなく残り続けるものです。
みなさんの近くにいる大切な人のことを思いながら読んでもらいたい絵本です。

「いちばんしあわせなおくりもの」
宮野聡子 作・絵
発行所 教育画劇

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