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ありふれた町の風景が変わる日 *大人が読みたい名作絵本*

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「セーラーとペッカ、町へいく」は、普通の日常なのか、非日常なのか分からないような物語りがとても楽しい一冊です。

引退した船乗りのセーラーは、いつでも一緒にいる友であるペッカと平凡な生活をしていました。
そんな二人の生活は、一見すると普通の生活に感じますが、その中に非日常が隠れていて、読んでいて思わず「なんでこうなるの?」と笑い出してしまうんです。

この絵本が伝えたかった事は、毎日にユーモアは必要だという事ではないでしょうか?
毎日当たり前に過ぎていく日々を贈るなか、どれだけクスッと笑える事があるでしょう?どちらかというと、イライラする事の方が多いような気がします。

そんな時に、この絵本のページを開いた時に、「人生にはちょっとしたユーモアが必要だよ」と教えてもらったような気がしました。
セーラーとペッカの心暖まるやりとりも、読んでいて思わず笑ってしまう要素です。もしもペッカが人間だったら、どんな友達になっていたんだろ。と、思わず思ってしまいます。
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そして、この絵本のもう一つの魅力は、そのカラフルな絵です。町中の様々なシーンでよく見てみると、とても細やかな場所まで色の配色が考えられていて、一度読んだだけでは全ては分かりませんでした。だから、何度も何度も読み直してしまうんです。

忙しい毎日でも、セーラーとペッカの生活を思い出すと、少しだけ肩の力を抜いて頑張ろうと思えます。そんな不思議な力がこの絵本にはあるんです。
セーラーとペッカのなんでもない日常の、ちょっとした出来事を一緒に体験するのは、とてもワクワクする事です。まるで、一緒に町の中を歩いているような気がしますし、こんな毎日がおくることが出来たら、どれだけ幸せだろうと思いました。

毎日の生活の中で、いろいろな場所に出掛ける事は難しいですが、絵本を開いて、楽しそうな町を旅して歩くのも、なかなか楽しいものです。
名作といわれる絵本は、いつも当たり前の日常を、当たり前ではない日常にしてくれます。

引用:セーラーとペッカ、町へいく
作・絵:ヨックム・ノードストリューム
訳:菱木晃子
出版元:偕成社

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