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優待目当ての株取引で損失をださないようにするためには

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株式取引の大きな楽しみの一つとして、商品券などの株主優待が挙げられます。株主優待を得るためには、事業年度末(会社によっては中間期末も)の3営業日前、いわゆる権利つき最終売買日に株を持っていないといけませんね。

優待目当ての個人投資家は多いため、権利つき最終売買日の株価は急騰しやすく、その翌営業日の株価は急落しやすい傾向にあります。なるべく損失をかかえることなく優待を得たい・・・コツはないものでしょうか?

方法としては、3つ考えられます。

一つ目の方法としては、権利つき最終売買日の直前でなく、翌日(権利落ち日)に優待株を買い、半年後の権利つき最終売買日まで持ち続けてその後に売る方法です。ただこの方法は、半年間で株価が上昇トレンドにある場合に限って損失を防ぐことができます。

二つ目の方法は、業績予想の上方修正に期待できる株を選んで投資することです。財務を理解する必要がありますが、例えば2019年3月末の予想純利益が3,000億円で、2018年6月までの第一四半期決算で実績純利益が1,000億円だったとします。

1年の4分の1で、予想純利益の3分の1を達成していますので、単純に考えれば予想純利益が3,000億円から4,000億円に上方修正することが期待できますね。企業が業績予想の上方修正を発表した段階で売ると、損失を防げるという理屈です。

もっともアナリスト予想に比べ、業績予想の上方修正が伸び悩んだ場合は下落の危険性もあるので、IFIS株予報のサイトなどでアナリスト予想も確認しておくとよいです。

三つ目の方法は、確実性が高くなります。権利付き最終売買日に優待の対象とする現物株を買うと同時に、対象の株を空売りする方法です。

この方法ですと権利落ち日に現物株を売却し空売りした株を買い戻しすれば、現物株売却では損失をかかえますが、空売りでは儲かることになり、プラマイ0程度で損失を防ぐことに役立ちます。

空売りを行うには、証券会社に信用取引を行えるよう手続きする必要があります。

長年優待目的でも取引していれば問題ないですが、損失が膨らんだ場合に資金の追加を求められることがあるので、そういうことが極力起こらないよう株式取引の経験が求められます。
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カラ売りは、証券会社から株を借りていったん売る手続きです。信用取引のうち制度信用取引では、逆日歩という株の調達料がかかることがあります。

証券会社は日証金から株を調達しますが、権利付き最終売買日が近づくと調達が難しくなり、逆日歩が高くなる危険性はあります。SBI証券など一部の証券会社で利用できる一般信用取引であれば、銘柄は限定されますが逆日歩はかかりません。

可能であればカラ売りして利益が出るほうはNISAで、損失覚悟で現物取引するほうはNISAでない課税口座で行うと、優待株の損失を課税対象の所得と相殺できる税制上のメリットを得ることもできます。

以上3つの方法を紹介しましたが、1番目、2番目、3番目と進むにつれて確実性は高まりますが、業績や取引に関して必要となる知識も多くなります。自分が良いと思う投資スタイルで、損失を抑えながら優待を狙ってみてください。

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