人は誰しも、生きてきた中で友達とは何か?友情とは何か?と疑問に思い考えた事はありますよね。
友達に意地悪をされると悲しくなったり落ち込んだりしてしまいます。
それは、子供から大人まで同じ気持ちになると思います。
口では「友達だよ。」っと言っていても、何処までが友達なのか境は曖昧な部分もありますよね。
もし、友達が自分の為に何かをしてくれたり、守ってくれたりしたら、それは、真の友達。
私がお薦めする絵本は、誰もが1度は読んで記憶にあるのかなっと思う絵本です。
小学生の教科書にも載った事のある話です。
小学生の頃に読んだ時は、友達の為に自分が悪者になってしまった青鬼が可哀想でした。
青鬼も一緒に仲良く暮らせれば良いのに、っと思っていました。
大人になってから、読んでみると、本当に青鬼は赤鬼の事を親友だと思い、赤鬼の幸せを考えて、自分が身を引いたんだなっと、思いました。
私が同じ立場ならどうするだろう…。
友達の為にそこまで考え、自分が悪者になっても、相手の幸せを考えてあげられるのか。と思いました。
理想と現実の違いはあるけれど、人として助ける時には、助けてあげたいけれど、友達の境が曖昧だと、自分が悪者になってまでは助けない。と思うか、友達だから助けたのに、簡単に裏切られた。となるか、深く考えてしまう私なのですが。
けれど、人は一人では生きてはいけないし、やはり、悩みや愚痴を話せる友達は、家族の次に大事な存在になっているのも私の励みにはなっているんです。
居なくなってしまう事で、本当に友達だったんだ。と気付かされる赤鬼には、何でもっと早くに、青鬼にありがとうを言えなかったのか。と思うと、ちょっぴり切なくなります。
純粋に友達とは何か。友情とは何か。を子供のにも分かりやすく表現された絵本だなっと感じました。
大人になってからもう1度読んでみると、子供の頃に読んだ気持ちと違う見方が出てきて、純粋な気持ちになれる絵本です。
ータイトルー
泣いた赤鬼
ー作ー
浜田 廣介
ー出版社ー
偕成社