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超高齢化社会を予期してた?絵本コートニーのシュールな内容 *大人が読みたい名作絵本*

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ひとりの大人として、一度は読んでおきたい名作がコートニー。作家は人間味あふれるジョン・バーニンガムが書いています。ふわっと軽やかな、それでいてもの寂し気な独特のタッチが大人の郷愁をさそいます。

物語の主人公は、野犬のコートニー。犬が欲しいとせがんだ女の子の家に、もらわれてきます。ヨボヨボのおじいちゃん犬は家事や料理もしてくれるスーパードッグだったけれども、ある日突然忽然と姿を消してしまう…。そんな内容の物語です。

いっけん何の変哲もない老犬が、実は何でもできてしまう。作者はダイレクトなメッセージを込めていないのですが「人は見た目以上に、それぞれ素晴らしい力を秘めているよ」と伝えたかったのではないでしょうか。少子高齢化が進んで、医療費は数十年後には100兆円を超えると言われています。かつてはご長寿=偉い!と褒められていた今、最近では年をとること=社会のお荷物といったうがった見方も生まれてきているのも事実。お年寄りが自分らしく、伸び伸びと暮らしていける時代が終わろうとしています。
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ここにある一冊の名作絵本は、これから訪れるであろう超高齢化社会において、私たちがどんな眼差しをお年寄りに向けるべきか、そして私たちが年をとったときにどんなスーパーおじいちゃん・おばあちゃんになるべきか教えてくれているような気がします。
作者のジョン・バーニンガムさんは1936年英国に生まれていますが、若いころ兵役につかず絵本をつくるために世界を飛び回った一風変わったキャリアの持ち主です。無口なおじいさんと孫の何気ない日常を描いた『おじいちゃん』も、お年寄りに対する柔らかいまなざしが丁寧に描かれている作品。本の中ではいずれ誰にも訪れるであろう死についてもさり気なく触れていますが、決してドロドロとしていなく、あくまで柔らかいレースのようにさり気なく述べている感じ。押しつけがましくはなく、生と何か死とは何なのか、私たちに語り掛けています。

『引用:{絵本名} 作:ジョン・バーニンガム 絵:谷川俊太郎 出版社:ほるぷ出版』

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