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幼いころに読んだ『おおきな木』、大人になってから読んで思わず泣きそうに

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1976年に日本で出版され、今でも本屋の絵本のコーナーに置いてある名作『おおきな木』です。
保育園で先生が読んでくれて、絵そのものにもなじみが深い作品です。
読む人の年代によって感想が全然違う作品だと思います。

中学生のころの英語の教科書に載っていました。
英語はシンプルだったので読むのにさほど苦労しなかったですが、その内容の深さが印象に残っています。
小さい頃に読んだときには、そういう部分には気づかなくて、そのころは大きな木で遊ぶ楽しさを想像して、絵本の男の子がうらやましいと思ったものです。

小さい頃は、大きな木がある家の庭の広さをうらやましく思い、その木を切って自由に使えることがうらやましかったです。
私の家はもちろん、そんな大きな家に住んでいる子は周りにはいなかったので、この作品にリアリティを感じませんでした。
外国のお話だとしか思ってなく、本当の意味が全然わかってなかったです。

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中学生になると、だいぶ理解できるようになってますし、原文で読むのでなおさら心に響きます。
それは他の子たちも同じだったようで、この作品を読む授業のときはいつもよりも真面目な雰囲気で、静かに授業を受けていました。
それからさらに年月が過ぎ、2~3年前に書店で見つけてちょっと立ち読みをしたとき、泣きそうになってしまったのですぐに閉じました。

中学生くらいの年齢だと、いろいろ考えられるし感じることも多いのですが、わからないことも多かったと、今振り返って思います。
当時の私は絵本の内容が理解できても、自分にとってはあまりリアルではないと考えていたのではと思います。

2010年に村上春樹訳で出ていたことは知りませんでした。
私が読んでいたのはもちろん、それより先に出版されたほうです。
いつかふたつの訳を読みくらべてみたいですが、私が読んでいたほうの訳の絵本を手に入れることができるのでしょうか・・。

【『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン 篠崎書林】

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