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大人になってから読み返すのも楽しい『エルマーのぼうけん』

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『エルマーのぼうけん』は、エルマーのシリーズの1番最初の作品です。
野良猫から囚われの身になっている竜の子供の話をきき、エルマーは竜の子供を助けるための冒険に出ます。

このエルマーのシリーズは3作品あり、この作品だけではなく他の2作にも竜が出てくるので、小さいころにこのシリーズを読んだ私にとって竜は、怖い存在ではなくユーモアがあってかわいい、できることなら飼ってみたい生き物です。
もちろん大きくなった竜は家ではとても飼えないということは、幼い私にもわかっていましたが、子供の竜と遊ぶところを想像して楽しんでいました。

絵本といっても字が多めなので、小さい子が読むのは難しいかもしれません。
まだ字が読めない子供には、幼稚園の先生が読んで聞かせてあげてほしいです。
そして大人の人達も、子供のためではなく自分自身のために読み直すのもいいです。

そして絵本ですから、絵にも触れてほしいです。
色がふんわりとして優しく、ファンタジーといっても派手な感じではない絵なので、見た人は誰でもこの物語の世界に入っていけると思います。

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エルマーが竜の子供を助けるために使う武器は私達の普段の生活に使うものばかりで、やっつけられるほうの動物達もそんなにひどい目に合うわけではないので、安心して見ていられます。
身近な雑貨がこういうふうに使われるのかというところもおもしろいです。

この作品の続編は、おもむきが全然違うのでこちらもおもしろいです。
大人になってから読み返すと、ひたすらエルマーの立場で読んでいたのとは違う視点で読んでいることに気づくと思います。

エルマーが竜の子供を救う戦いのために使った”身近な雑貨”は”・・じしゃくが一つ、はブラシとチューブいりはみがき、むしめがね六つ”(引用:エルマーのぼうけん・ルース・スタイルス・ガネット:福音館書店)など、本当に自分でも持っているようなものばかりで、大人になって読み直すとエルマーの知恵と頭のよさに拍手を送りたくなります。
もし自分に子供がいたら、エルマーみたいに強くて頭がいい、優しい子になってほしいです。

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