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世界が変わる瞬間の境目 *大人が読みたい名作絵本*

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誰だって最初はちいさかった。そんな、当たり前な事を教えてくれるのが、この「ちいさな ちいさな おんなのこ」です。
主人公のおんなのこが、小さいながらも頑張っている姿は、まるで幼い頃の自分を見ているみたいでした。
早く大きくなりたくて、早くみんなと同じ事がしたくて、毎日毎日背伸びをしていた日々。

何もかもが巨大に見えた事を、ふと思わせてくれます。
幼い頃の記憶は、そのほとんどが上を見上げての記憶です。
ポストに手紙を入れる時も、自動販売機でジュースを買う時も、そして、手を繋ぐ両親の顔を見る時も、いつも見上げなければ分からない世界でした。

でも、いつからでしょう?次第に見上げる数は減っていきました。
それは、まるで大人になったら世界が変わってしまったかのように感じます。
でも、ちいさかったらこそ気付けた事もたくさんありましたよね。

大人になったら気が付かなかっただろう、足元に咲く小さな花や、水溜まりに映る小さな虹。
この絵本を読むと、時分もかつてはちいさなおんなのこだった事を思い出します。

私だけではありません。私の母も、祖母も、み―んな昔はちいさなおんなのこだったんだと気付かされます。
そう思うと、なんだかとても可愛いですよね。
もしも、人間関係で悩んでいたら、こう思うのが良いのかもしれません。

「みんな昔はちいさなおんなのこで、ちいさなおとこのこだったんだ」
そう思うと、なぜか不思議と可愛く見えてしまいます。
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みんな、ちいさな時は特別な世界を体験します。
大人になっては決して体験出来ない、その不思議な世界を、もう一度体験してみたいと思わせてくれる絵本です。

そして、小さな世界から大きな世界へと変わるタイミングはどこだったのか、誰も知りません。
気が付くと、私達は成長し、特別な世界から離れてしまいます。

でも、特別な世界を見ていた事を忘れる事はないと思います。
ちいさなおんなのこは、特別だった頃を思い出させる名作だと思います。

引用:ちいさな ちいさな おんなのこ
作:フィリス・クラシロフスキー
絵:ニノン
訳:福本友美子
出版元:福音館書店

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