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失敗は恐れなくて良い *大人が読みたい名作絵本*

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「こぐまのたろ」は、ほのぼのとした黄色いこぐまのたろの日常が綴られている絵本です。この絵本を読んで、私は失敗とは恐れなくて良いのだという事に気が付きました。
大人になると、どうして失敗を恐れるようになるのでしょう。失敗する事が恥ずかしいと感じてしまうのでしょう。

こぐまのたろを読んでいると、失敗を恐れていた事が恥ずかしくなります。だって、完璧な人間なんていないのです。失敗するのは当たり前なんだ。そんな当たり前な事に気が付くんです。それと同時に、誰かの失敗も許せるようになりたいと思いました。

子供の時には、誰かの失敗にイライラする事なんてなかったような気がします。でも、大人になると、途端に誰かの失敗にイライラしてしまう自分がいるんです。
はっきりいうと、「こぐまのたろ」は平凡な日常です。大冒険がある訳でも、感動して大泣きするような内容でもありません。

それでも、この絵本はずっと側にいてほしい一冊です。
名作というのは、決してドラマティックな物語りばかりではありません。何でもない、平凡な日常にこそ名作が隠れていると思います。
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大人になると、毎日がとても忙しいと感じます。立ち止まって、深呼吸をする余裕さえないという日もあります。
子供の時には、とても毎日が充実していました。何でもない事に笑ったり、泣いたり、気が付いたら疲れて眠ってしまったり。まるで毎日が特別な日でした。

絵本を読みたいと感じるのは、心が疲れたサインかもしれません。
そして、そんな日には思いっきり自分を甘やかしてあげたいのです。大人になると、自分の事を甘やかすのが苦手になります。甘やかしてはいけないと思ってしまうからです。

でも、時には自分を甘やかしてあげる日も必要です。そして、傍らにはお気に入りの絵本を置いておきたいものです。
絵本の世界は、疲れた気持ちを癒してくれます。
落ち込んだ日や、悩んだ日は、ゆっくり絵本を読んで、心と体を癒したいものです。

引用:こぐまのたろ
作・絵:きたむらえり
出版元:福音館書店

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