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誰もが一度は感じたことのある、孤独。ひとりぼっちの苦しさを感じたとき、どう感じてどう生きればいいのか。そんな人生のテーマについて優しく語り掛けてくれるのがALDOです。
本の題名にもなっているALDOは小さなウサギのぬいぐるみです。けれども大人には沢山あるオモチャのひとつであっても、小さなお子さんにとっては小さな親友。子どものころ、お気に入りのぬいぐるみを持ち歩いたり、寝るときにベッドの片隅に置いて朝を迎えた方もたくさんいるのではないでしょうか。
この絵本を読んでいると、小さかったころに大切にした価値観を大人はいつしか忘れてしまうのだということに気づかされます。毎朝起きて当たり前のように会社に行き、淡々とパソコンに向き合い仕事して、満員の電車に揺られて帰途につく。ネットには耳をふさぎたくなるような辛らつなニュースばかりが溢れています。誹謗中傷を簡単に言えてアップできるSNSが発展したいまの世の中、心の中にある大切な宝ものを置き忘れてしまっていないでしょうか。小さなお子さんだけではなく忙しすぎる毎日を気ぜわしく過ごしている大人にこそ読んでほしい絵本です。
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そんな名作絵本のひとつALDOは、恋愛関係に悩んでいる20代の女性たちにも読んでほしい内容になっています。絵本を読んだ方のレビューの中には「彼との関係を見直す良いキッカケを与えてくれた」と感謝する意見も…。ALDOを読むまでは常に一緒にいること、毎日きちんと連絡を取ることこそ愛情だと思っていた彼女は、絵本をパラパラめくるうちに、常に一緒の時間を共有すること=真の愛情ではないことに気づいたというのです。
もし遠距離恋愛に悩んでいる方がいたり、思春期を迎えるお子さんとの微妙な距離のズレに悩んでいるパパママがいたりするなら、ぜひALDOを読んでほしい。心の琴線にふれるものが何かしらあるはずです。
『引用:{絵本名} 作:ジョン・バーニンガム 絵:ジョン・バーニンガム 出版社:ほるぷ出版』訳:谷川俊太郎