お野菜の定番、人参も家庭菜園でかなり人気の高い野菜ですね。
しかし、人参を栽培している人達は口をそろえて、人参は発芽させるのが難しいと言います。逆に発芽さえさせればもう収獲できたと言っても過言ではないほどでもあるようです。
人参は苗から植えつけることができず、種植えから始めます。人参は密集させて置いた方が、発芽をし易くなるのですじ撒きで撒いておきます。ただし、発芽してからは密集させておくと育ちにくくなりますので、発芽してからの間引きが必要になります。間引きした人参の葉は食べられますよ。サラダなどに軽く混ぜると意外とおいしいんですこれが。
それはさておき、種まきをするまでにもいくつか注意しなくてはなりません。
耕土の深さ、保水力、排水性を考慮した土に、種まきの3週間前の堆肥、2週間前の石灰の追加、1週間前に元肥をいれるなどして、土を整えます。
これらは他の野菜でも行うことですが、人参の種まきをする上で最大に注意すべきことは、感想をさせないことです。
人参の種は発芽しにくいもので、温度が高温でも低温でもダメ、さらには乾燥にめちゃくちゃ弱いという特徴も持っているのです。
温度は時期を見ながら植えれば大丈夫ですが、乾燥はかなり厳しい。種まきをした時点で土が乾燥していたら、発芽は不可能といってもいいでしょう。
なので、種まきをする前に水をたっぷりと撒く、あるいは雨が降った翌日に種まきをするのがおすすめです。
また、発芽するまではこの水分をできるかぎり維持しなければなりません。多目に、しかも種が土から出ないように注意しながら水遣りをし、さらに土を乾燥させないために、不織布や寒冷紗などをかけておくといいでしょう。
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さて、そうしてきちんと水やりをしつつ、乾燥に注意していればその内発芽します。
発芽したら布などは取っ払い、一回目の間引きをします。一回目の間引きは本葉が多くはないころに行い、三センチから四センチくらいの感覚を開けておきましょう。なお、間引きをするまでにも除草は徹底しておくのがおすすめです。
二度目の間引きは本葉が6枚くらい、かなり成長してきた頃に行い、この際は10センチから15センチくらいは間隔をあけておきます。除草、中耕、土寄せをこのタイミングで行っておくと、よりしっかりと育ちます。
あとはそのまま成長させていくといいでしょう。注意があるとすれば、根本、私たちが食べる部分と葉の生え際辺りが土からひょっこりと出てくることがあります。その部分に日光を当ててしまうと、世にも奇妙な緑色の人参ができてしまいますので、根首はしっかりとかくれるように土寄せをしましょう。