家庭菜園と言うと、広い庭があったり貸農園で本格的に畝を作って野菜などを栽培する事を想像します。

しかしそこまで本格的ではなく、ベランダでプランターを使って栽培を楽しむ事が出来るものも沢山あり、草花を育てる感覚で、もっと楽しんで欲しいものです。

そんな手軽に楽しめる家庭菜園としてイチゴがあります。店で販売されている様な立派なイチゴの実を収穫するのは難しくても、少し小粒の実なら沢山収穫する事ができ、また次年度に向けて株を増やしていく楽しみもあります。
このイチゴの育て方や株の増やし方等の楽しみ方を以下で紹介したいと思います。

イチゴの苗は、ホームセンター等でも色んな品種が販売されているのでまず、それをプランター1つに対して3株程度植える事を前提に購入します。

どんな作物も土づくりが大切なのですが、そんな事をくどくど説かれると家庭菜園の意欲が削がれますよね。土もホームセンター等で販売されている野菜用の培養土を購入して使用すれば十分です。

プランターに土を入れ、そこに購入したイチゴの苗を植えればOKです。この時、少し注意が必要なのは、購入した苗をポットから取り出す時に根鉢を崩さない様に取出し、植える時に少しだけ崩してプランターの土と馴染みやすいようにして植える点です。この後、たっぷりと水を与えます。

日々の水遣りは、土の表面が乾けばたっぷりと水遣りをして下さい。また肥料は、春に苗を購入して植えた場合には、花が咲き始めた頃に与えると良いでしょう。
イチゴは強い肥料を与えると肥料当たりするので、これもホームセンターや通販で販売されているイチゴ専用肥料を与えてやるのがベストです。
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この様にして、苗が大きくなると、白い花が咲きます。本来は蜂等の昆虫が受粉をしてくれるのですが、ベランダ栽培等の家庭での栽培では上手く行かない事も多いので、綿棒を使っておしべの花粉を花の芯部にあるめしべに付けて人工授粉すると良いでしょう。

こうして受粉すれば、めしべが徐々に大きくなり、それと共に花弁は散り、イチゴらしい小さな青い実となります。小さな実が付き始めると、実が土に触れない様に、土の上に黒いビニールを敷きましょう。

実が赤く熟して来れば収穫します。家庭菜園で育て場合、購入したイチゴの様に甘酸っぱくて美味しいイチゴとならない事も少なくありません。これは、やはりプロと素人の栽培の差ですね。そんな時にはイチゴジャムとして利用すればイチゴの香りは十分楽しめます。

実が終わる頃から、イチゴの株から長いリードが伸び、その先に葉が出ます。このリードの先を、小さな植木鉢にリードが付いたまま葉の根元に土をかぶせて植え付けます。

こうすると、やがて葉が数枚に増えると同時に土に根がはり出しますので、リードを元の株と新たな株の両方を切り落とします。これで小さな植木鉢に新たな株が取れます。

こうした新株は植木鉢のまま冬を越させ、春にプランターに移し替えれば、どんどんイチゴを増やす事が可能です。この株を増やす事もイチゴ栽培の楽しみの1つとなるはずです。

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