スポンサーリンク
この「ジス・イズ・ロンドン」は、手軽に出来る海外旅行です。
ページを開いた瞬間。そこはもうロンドンなのです。
小さい時に、海外の事を題材にしたクイズ番組が大好きでした。
日本とは風習も、文化も違う人達の生活は、時に驚き、時に羨ましくもありました。
そして、国に対するイメージはそれぞれ違うと思います。
ロンドンというと、何を思い浮かべますか?
伝統を大切にしながら、新しい風を取り入れようとしている街並みは、古きよき時代と現代のミックスのようですし、颯爽と街を歩いていく人々は雑誌のモデルさんが抜き出てきたかのように華やかです。
今や飛行機を使えば簡単にロンドンまで行けますし、ネットの世界ではすぐにロンドンの風景を見る事も出来ます。でも、絵本で描かれるロンドンは、どこか懐かしいレトロな雰囲気に包まれています。
ページを捲る度に、ロンドンの楽しさが、芸術的な建物が広がり、ここはもしかしたら本当にロンドンでは?なんて事まで思ってしまいます。
スポンサーリンク
細やかな部分まで丁寧に描かれている絵は、写真とは違う温もりを感じます。写真が一瞬を映すものなら、絵本は記憶をとどめておくものなのかもしれません。描いた人のロンドンに対する思いが溢れているようです。
どうして人は異国への憧れを止める事が出来ないのでしょう。それは、異国が未知の世界だからではないでしょうか?乗り物も、食べ物も、音楽も、全てが日本とは違います。
この絵本を読んでいる内に、行ったこともないロンドンになぜかとても親近感を感じてしまいました。まるで本当のロンドン旅行に行ったような気持ちになれて、読み終わった後はとても幸せな気持ちになりました。
ロンドンに行った事がある人も、行った事もがない人も、この絵本で小さな旅に出るのも良いですね。
絵本の名作というのは、人々の心をとらえて離さないものです。この絵本は、単なる絵本ではなく、ロンドンの歴史の一部を記録するものかもしれません。
引用:ジス・イズ・ロンドン
作・絵:ミロスラフ・サセック
訳:松浦弥太郎
出版元:ブルース・インターアクションズ