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「ぐるんぱのようちえん」は、ぞうのぐるんぱが主役です。一人ぼっちのぐるんぱ。汚くて臭いぞうのぐるんぱ。行く先々で失敗ばかりしてしまうぐるんぱ。
なんだか、可愛そうで可愛そうで涙が出そうになります。
ぐるんぱだって、好きで一人でいる訳ではないのです。好きで汚くて臭い訳ではないのです。そして、好きで失敗をしている訳ではないのです。そんな言葉が聞こえてきそうです。
この絵本が伝えたかった事は、失敗は成功の為の大切なプロセスなんだよ。という事ではないでしょうか。失敗を一度も経験した事がない人が成功したという話しはあまり聞いた事がありません。
有名な発明家も、世界的に有名な実業家も、英雄と呼ばれた人も最初はみんな失敗してるんです。逆説のようですが、失敗をしたから成功する事が出来たのではないでしょうか?
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人はどうしても失敗する事を恐れてしまいます。1度でも失敗したら、余計に失敗する事が嫌なのです。ぐるんぱは、自分の失敗を見せる事によって、私達に失敗は怖いものではないと教えてくれているのかもしれません。
大人になって、慣れない仕事や環境で失敗が続くと、立ち上がる力も、もう一度チャレンジする気持ちも失ってしまいます。でも、そんな時こそぐるんぱの姿を思い出しましょう。
絵本は、私達に人生を見せてくれるのです。ただ、単純な物語りではないのがその証拠です。
そして、なぜぐるんぱが幸せになれたのかをぜひ知って欲しいです。その姿に、今までとれだけの人が励まされたでしょう。どれだけの人が勇気をもらえたでしょう。
長く名作と語り継がれる絵本には特別な力があると思います。だから何度も読み返し、親から子へと語り継がれていくのです。
絵本の世界はとても身近な世界なのだと思います。
絵本を全て読み終わった時には、ぐるんぱへの愛情がとても増していました。よく頑張ったね。と、言ってあげたくなります。
これからも何度も失敗するかもしれませんが、ぐるんぱのように諦めないで進みたいと思います。
引用:ぐるんぱのようちえん
作:西内みなみ
絵:堀内誠一
出版元:福音館書店